ほくろ・イボの炭酸ガスレーザー治療
炭酸ガスレーザー治療は、ほくろやイボ、盛り上がりのあるシミなどの症状に適しています。
炭酸ガスレーザーは、水分を含むものに吸収される性質があります。皮膚には水分が多く含まれているので、 照射すると一瞬にして熱エネルギーに転換し、組織を蒸散させることが可能です。
短時間に高エネルギーをピンポイントで照射することができるため、治療時間が短く、皮膚組織の損傷を最小限にします。
また、レーザーを照射した周辺の血管は熱凝固作用で瞬時に固まることから、メスで切除するよりも出血が少ないのが特長です。
考えられるリスク・合併症
治療部位の痛み、出血、かゆみ、ほくろやイボを除去した後の瘢痕（ケロイド化、色抜け、凹み等）
注意：ほくろやイボは、保険診療で診察してから治療方法を決定します。レーザー治療をご希望の場合も、まずは保険診療で受診してください。
よくある質問
Ｑ．すぐに治療を受けることはできますか？
Ａ．保険診療で医師が診察し、炭酸ガスレーザーによる除去の適応かどうかを判断してから、治療のご予約をお取りします。初診と同時に治療を受けることはできません。
Ｑ．治療の痛みはありますか？
Ａ．ほくろや孤立性のイボの除去は、局所麻酔を注射してから行います。注射は痛みを伴いますが、レーザー治療中は痛みを感じません。
多発性のイボ除去の場合は、局所麻酔のテープやクリームを使用します。これによりレーザー治療中の痛みは軽くなりますが、施術中、チクチクとした痛みは残ります。痛みが強い場合は注射の麻酔を部分的に併用することもあります。
Ｑ．治療後の回復期間はどれくらいですか？
Ａ．ほくろでは2～3週間、イボでは1～2週間ほど保護シールを貼っておく必要があります。シールはご自身で交換していただきます。シールの上からお化粧も可能です。シャワーや入浴も可能ですが、施術当日は飲酒や長時間の入浴等、出血しやすくなる行為は控えてください。
Ｑ．治療後の通院スケジュールは？
Ａ．一般的には治療後約1週間で経過を見せていただきます。その後、治療部位のキズがふさがったことを確認するまで、1～2週間に一度通院していただきます。医師の指示通りご来院願います。
Ｑ．妊娠中や授乳中の治療はできますか？
Ａ．妊娠中又は妊娠している可能性のある女性は治療を受けられません。授乳中の女性は、授乳対象のお子さんが1歳を超えている場合治療を受けられますが、母乳中にも局所麻酔薬は少量ながら移行するため、授乳終了後に治療を受けていただくことをお勧めしています。
Ｑ．こどものほくろも、炭酸ガスレーザーによる自費治療で除去してもらえますか？
Ａ．当院では、中学生以下の患者さんに対する自費の施術は行っておりません。詳しくはこちらをご覧ください
Ｑ．レーザー治療でついたきずあとは消えますか？
Ａ．ほくろは様々な深さで皮膚内に病変が存在します。それをレーザーで除去すると、当然ながら皮膚にはある程度欠損が生じ、きずあとの組織に置き換わります。皮膚の欠損が浅い場合きずあとは極めて目立ちにくくなりますが、欠損が深い場合は凹みや色抜け等が残ります。
イボはほくろに比べると病変が表面にとどまる場合が多いため、きずあとが凹むことはほとんどありませんが、治療後の色素沈着が1年以上長引く場合はあります。
また、確立としては少ないものの、傷がケロイド化しやすい体質のかたが治療を受けたり、ケロイド化しやすい部位に傷をつけたりした場合には、ほくろ除去後のきずあとが赤く盛り上がって治ることもあります。
当院では、レーザーによるほくろやイボの除去を希望される患者さんに、予想されるきずあとについても十分に説明し、よくご理解いただいてから治療に進むように心がけています。
Ｑ．治療したほくろやイボが再発することはありますか？
Ａ．目では確認できないほくろやイボの組織が残り、再発することもあります。孤立性のほくろやイボを除去した後、施術から1年間以内に再発を当院で確認した場合は、麻酔料（1,100円）のみで再治療を受けられます。
