巻き爪の治療
巻き爪の矯正治療
爪が横方向に巻いている状態を『巻き爪』といいます。
巻き爪が進行すると、爪は前方に伸びにくくなり、厚みを増す方向に成長してしまいます。さらに巻き爪で爪が爪床から浮いてくると、爪は乾燥し、固くなっていきます。巻き爪による痛みは、歩いたときに爪の縁が周囲の肉や皮膚に刺さることが原因です。また、厚みが出ることで靴の圧迫をより強く感じるようになります。
日常の生活では痛くなくとも、旅行に行って長く歩いたり、激しい運動をしたり、誤って足を踏まれたりすると、爪の縁が周囲の組織を傷つけて、痛みが出ます。
巻き爪治療の基本は変形した爪の矯正で、複数の方法があります。当院では【超弾性ワイヤー法】と【ネイルエイド】の2種類の矯正方法を、患者さんの爪の状態に合わせて採用しています。
超弾性ワイヤー法
町田英一博士が開発した、超弾性ワイヤーを用いて爪を矯正する方法です。
爪の先端にワイヤーを入れるため、爪をある程度伸ばしておくことが必要です。爪を傷めないように数日から数週間かけて矯正していき、その状態を数ヶ月保つことで変形した爪を治します。
爪が伸びてくると靴に当たるようになるため1.5~2ヶ月おきにワイヤーの入れ替えが必要です。
強い巻き爪変形でも治療可能な、優れた矯正方法です。
超弾性ワイヤー法による巻き爪治療中の写真
爪の先端に穴を開け、ワイヤーを通した状態です。


超弾性ワイヤー治療に関する料金
初回説明料 3300円(最後の通院から3年間有効・ネイルエイドから移行の際は不要)
ワイヤー 1本 4400円(2~3回分)
施術料 1か所 2200円
巻き爪矯正器具 ネイルエイド
ネイルエイドは形成外科医の簗(やな)由一郎氏が開発した巻き爪矯正器具です。爪に穴を開けることなく、巻き爪変形を改善させることが出来ます。
ある程度爪に長さがあり、軽度~中等度の巻き爪変形の治療に適しています。
厚みのある爪でも装着可能です。
当院では治療開始に際し、爪の処置を行ってから適切なサイズを選択して装着いたします。

巻き爪変形は矯正器具を外すと再発することが少なくありません。ネイルエイドは繰り返し器具を再利用でき、セルフケアが可能であることがメリットのひとつです。
ネイルエイドによる巻き爪治療中の写真
爪のサイズに合ったネイルエイドを選択し、爪の先端に装着します。

ネイルエイドに関連する料金
初回説明料 3300円(最後の通院から3年間有効・マチワイヤから移行の際は不要)
ネイルエイド 1個 4950円
施術料 1か所 1650円
巻き爪矯正治療 考えられる合併症
違和感、爪の破損、矯正装置が当たることによる炎症・疼痛、爪下出血 等
よくある質問
Q.巻き爪の矯正治療にはどれくらいの期間が必要ですか。
A.治療に要する期間は、巻き爪の状態により非常に差があります。軽度の巻き爪の場合、1か月ほどで著明な改善がみられますが、重度の巻き爪では数年かけて治療する場合もあります。
Q.巻き爪矯正の効果はどれくらい持続しますか。
A.巻き爪変形は、患者さんの足の形や歩き方、履いている靴などによって生じる生活習慣病の側面が強いのが特徴です。矯正装置を外すと多くの場合変形は再発しますが、すぐに元通りになってしまうわけではありません。医師のアドバイスに従い、生活習慣にも気を付けることで再発しにくくなります。また、定期的に爪の状態を確認して、必要時には短期間の矯正治療を再開することで、快適な状態を維持している患者さんも多くいらっしゃいます。
Q.CTやMRI検査を受ける予定があります。巻き爪矯正治療は可能ですか。
A.CT検査は足の撮影でなければ受けても問題ありません。MRI検査は、矯正器具を着けた状態で受けることはできません。MRI検査を終えてから巻き爪治療を開始することをお勧めします。また、矯正治療中にMRI検査予定日が決まった場合はクリニックにご連絡くだされば、器具を外す処置のご予約をお取りします。