ピアスの孔開け
ピアスの孔開けは医療行為です。ご自身でピアッサーなどを用いて開けたり、衛生状態に不安のあるピアススタジオで行ったりすると、感染などのトラブルが起こることがあります。
また、ピアスは素材や形、ピアスを開ける位置、孔の開け方によって仕上がりに差が出ます。ご自身で満足のいくように開けるのは、やはり難しいのではないかと思います。当院では、医師が清潔操作で孔開けし、アフターケアについても詳しく説明しております。
【注意事項】
● ピアスの孔開けは事前日時予約制です。 こちらのサイトからご予約をお願いいたします。
● ピアスの孔開けは耳たぶのみ対応しています。
※当院で取り扱いのあるピアスはこちらのカタログからご覧いただけます。
ファーストピアス(孔開け用)・アクセサリーピアス カタログ(PDF)
保護者同意書
20歳未満のかたのピアッシングには、20歳以上の保護者またはそれに代わるかたの同意が必要です。
なお、当院では中学生以下のかたのピアッシングは保護者の同意があっても行っておりません。
同意書は来院時にお書きいただくこともできますが、下記から書類をダウンロードできますので、印刷してご利用ください。
ピアス孔作成の手順
※ピアスの孔開けは、事前日時予約制です→ ご予約はこちらから
① お好きなファーストピアスを選んで頂きます。
てしまクリニックの孔開け用ピアスは こちらのカタログをご参照ください。
② 医師が耳たぶの状態を診察し、孔開けに問題が無いことを確認いたします。
耳たぶに炎症やしこりがある場合、孔開けが出来ないこともあります。ご了承ください。
※「孔開けが可能かどうか事前に確認したい」「古い孔を使えるかどうか相談したい」という場合は、事前日時予約の対象外です。 当日順番予約でご来院ください。
③ ご希望の位置に医師が印をつけます。
どこに孔を開ければよいか分からないときは医師にお尋ねください。イメージに近い画像をお見せいただくのも参考になります。
④ 耳たぶを消毒して、孔を開けます。
器械で軽く耳たぶを挟まれた感じがした後、大きな音とともに一瞬でピアスが装着されます。麻酔は不要です。
⑤ 自宅での注意点や手入れの方法を記載した説明書を読んでいただきます。
考えられる合併症
孔開け直後:疼痛、迷走神経反射(気分不快、血圧低下等)
翌日以降:ピアス孔の感染、出血、かぶれ、ケロイド形成
ピアストラブル
ピアスでトラブルが生じた場合にも、当院で治療をお受けいただけます。
ピアッシング後に適切なアフターケアを行っていても、かゆみや痛みなどのトラブルが生じることはあります。また、孔を開けてから数カ月以上経過したピアスホールが、ふとしたきっかけで調子が悪くなってしまうことも、決して稀ではありません。
炎症を長いあいだ放っておくと、金属アレルギーを誘発したり、ピアス孔の周囲にケロイドが発生したりするなど、治療が難しい状態になってしまう場合もあります。
また、「ピアスが埋まってしまった」「ピアス孔のところにしこりが出来て大きくなった」等のご相談にも対応しています。
ピアス孔のトラブルの多くは、早期であれば孔を塞ぐことなく治療することができます。異常を感じた時には、ぜひ早めにご来院ください。
他の医療機関、ピアススタジオ、ご自身で開けたピアス孔の場合でも診察いたします。
長期間使わずに、ピアス孔が狭くなってしまった場合や、以前開けたピアス孔が残っているかどうか確認してほしい、という相談にも対応しております。
ピアストラブルの診察をご希望の際は、自費診療の事前日時予約ではなく、受診日当日に診察順番を予約する『当日順番予約』をご利用ください。
保険診療の適応となるか、自費診療の対象となるかは医師が診察した上で判断いたします。
よくある質問
Q.耳たぶにしこりがあります。ピアス孔を開けられますか?
A.しこりの種類や部位によっては、孔開けよりも前に保険治療が必要な場合があります。まずは、保険診療で受診してください。
Q.孔開け用のピアスはいつまで着けているのですか?
A.ピアッシング後、最低1か月間はファーストピアスを外さないでください。孔が安定している様子なら、1~2か月の間にファーストピアスを外してください。2か月を過ぎたら、ファーストピアスは必ず外してください。長期間入れたままにすると、ピアス孔の周りが不衛生になりがちです。
Q.髪を洗っても大丈夫ですか?
A.洗髪はピアッシング当日から可能ですが、シャンプーやリンスがピアス孔周囲に残らないよう入念に洗い流してください。
Q.ピアス孔の消毒は必要ですか?
A.ピアス孔は清潔を保つ必要がありますが、消毒剤はかえってかぶれの原因になることもあり、当院では推奨していません。入浴時に、ピアスを前後に動かしたり回転させたりしながらシャワーをかけて、孔の周囲をしっかりと洗い流してください。
Q.運動はできますか?
A.水泳を除く運動はピアッシング当日から可能ですが、汗をかいたらピアス孔部分をしっかり洗い流してください。
Q.美容院へ行ってもいいですか?
A.カットやシャンプーは問題ありませんが、ピアスを引っ掛けないよう注意してください。カラーリングやパーマは薬液の刺激が強いため、ピアッシング後4週間は控えてください。
Q.プールや温泉に行ってもいいですか?
A.プール、海水浴、サウナ、岩盤浴、温泉はピアッシング後4週間控えてください。
Q.孔開け用のファーストピアスは外した後も使えますか?
A.ファーストピアスは使い捨てです。先端が鋭利で危険なので、一度外したら決して再利用しないでください。
Q.孔開け用のファーストピアスをうまく外せません。どうしたらいいですか?
A.ファーストピアスを外せないときは無理をせず、当院を受診してください。クリニックで外す処置をいたします(自費診察料 初診3,300円、再診1,100円を要します)。ご希望のセカンドピアスをご持参いただければ、入れ替えも行います。当院でピアス孔を作成し、当院でセカンドピアスもご購入の際は、診察料無料でファーストピアスをお外しします。
Q.ファーストピアスを外した後はどのようなピアスを入れても大丈夫ですか?
A.ファーストピアスを外した時点で、ピアス孔の内側の壁まで安定しているかたはほとんどいらっしゃいません。半年程度、ピアス孔は傷つきやすくデリケートです。素材はチタン製などアレルギーを起こしにくいもの、軸は太めでまっすぐのもの、飾りはシンプルで衣類やマスクの着脱時に引っかかりにくいものを選ぶようにしましょう。
Q.ピアス孔が切れてしまうことがあると聞いて心配です。どのようなピアスを選べば安全ですか?
A.重いピアスや、ぶら下がるタイプのピアスは、ピアス孔の下方向にかかる力が強くなり、ピアス孔が下方向に伸びてしまう原因になると考えられます。ピアス孔の壁が安定するまで(最低でも半年)は、出来るだけこのようなタイプのピアスを使用しないようにしましょう。また『ピアス孔が切れやすい肌質』のかたも確かにいらっしゃいます。過去にピアス孔が切れたことのある場合、孔が安定してからも『まっすぐな軸をキャッチで留めるタイプで軽いもの』を主に使用されるほうが安全です。