イボ
イボ(尋常性疣贅)
皮膚にできた小さい傷などから、ヒトパピローマウイルスというウイルスが感染し、イボを作ります。手や足の指、膝などにできるイボは、固く表面がざらざらした突起物として認められます。足の裏にできるイボは、体重で圧迫され、扁平でざらざらした面状になります。複数のイボが敷石状に密集して多発することもあります。顔面や首には、固く糸状に突起したイボができることもあります。
イボの主な治療は、液体窒素冷凍凝固療法です。-196度の液体窒素を綿棒に含ませていぼに押しあてたり、スプレーで吹き付けたりしてイボの組織にダメージを与え、除去する方法です。1、2週に1回の治療を、イボが無くなるまで繰り返します。大きいイボになると、治療回数も増える傾向にありますので、小さいうちに治療することをお勧めします。
こちらのブログ記事も御覧ください → ありふれているのに深い、ウイルス性イボの世界① ② ③ ④
老人性イボ(脂漏性角化症)
中年以降の顔面、頭部、体幹などに見られる茶色~黒褐色の良性腫瘍です。 20代くらいから出現し、加齢とともに増加する傾向にあります。しみの一部から隆起してくる場合も多く見られます。
治療法は、保険治療では液体窒素や切除が可能です。顔面などの露出部で、より綺麗に治療したい場合や、多数の脂漏性角化症をまとめて除去したい場合には、レーザーによる自費治療がおすすめです。
首のイボ(アクロコルドン)
首や脇、ももの付け根など皮膚の軟らかい所に生じる、有茎性の皮膚腫瘍です。衣類などに引っかかってチクチクしたり、ざらざらとした手触りが気になったりします。
保険治療では、液体窒素に浸したピンセットでつまむ冷凍凝固療法を主に採用しています。つまめるほどの盛り上がりのないものは、レーザーにより除去します(自費治療)。