ボトックス注射
ボトックス注射によるしわ治療とは
筋肉が収縮するときは、神経末端から筋肉に向けて神経伝達物質(アセチルコリン)が放出され、筋肉が刺激を受けて動きます。
ボトックスはアセチルコリン放出を抑えることで、筋肉へのシグナルを抑え、収縮力を低下させます。 しわの原因筋にボトックスをほんの少量注射することで筋肉の過緊張がほぐれ、しわができにくくなります。適切な量を的確な部分に注射すれば、目的の場所(しわ)だけに効果が現れ、広範囲に筋力が低下することはありません。
目尻のしわや額にできる横じわ、眉間の縦じわといった、いわゆる「表情じわ」にはボトックスが非常に効果的です。ボトックスは今あるしわを解消するだけでなく、しわが深くなるのを予防します。
また、ボトックスは注射する量や場所がとても大切です。量が多過ぎると硬い不自然な表情になりますし、不適切な場所に注射すると、目がつり上がる、眼瞼下垂の症状が出るなど、表情に影響が出ることもあります。当院では施術する医師が診察し、患者さんのご希望を十分確認した上で、最適と思われる注射部位や量を選択しています。
考えられる合併症
注射部位の赤みや皮下出血、眼瞼・眉毛下垂、額やまぶたの違和感
ボトックス注射について よくある質問
Q.すぐに治療を受けることはできますか?
A.まずは美容相談をご予約下さい。医師が診察し、ボトックス注射の適応かどうかを判断してから、治療のご予約をお取りします。
Q.ボトックス注射の痛みはありますか?
A.針が刺さるときの痛みと、薬液が注入されるときの痛みがあります。当院ではこれらの痛みをなるべく抑えるため、注射直前までアイスキューブや保冷材でクーリングを行い、極細の針を使用しています。針の刺さる痛みが苦手な患者さんには、シールタイプの局所麻酔薬を併用する場合もあります。詳しくは予約時に医師にお尋ねください。
Q.ボトックス注射の効果はどれくらい持続しますか?
A.注射後5~10日で効果が現れ、その効果は3~6ヶ月ほど続きます。一般的に、2回目以降の治療効果は初回より長く持続すると言われています。これは、しわを作る原因筋が、ボトックスの効いている一定期間あまり動かされなくなるため、少しずつ萎縮して、しわを作る力が弱まるためと考えられています。
Q.注入後の回復期間はどれくらいですか?
A.ダウンタイムはほとんどなく、すぐに通常の日常生活に戻れます。入浴やお化粧も可能です。治療後に、赤みや腫れなどが出る場合もありますが、ほとんどの場合1~2日で改善します。
Q.副作用はありますか?
A.まれに針が血管に当たって皮下出血(あざのような状態)を起こすことがあり、この場合は完全に色が消えるまで1~2週間程度かかります。
Q.妊娠中や授乳中の治療はできますか?
A.妊娠中又は妊娠している可能性のある女性や授乳中のかたは治療を受けられません。ボトックス治療後は、女性の場合、2回生理がくるまでの期間妊娠を控える必要があります。男性の場合その期間が3ヶ月です。
Q.ボトックス注射で、ボツリヌス菌の食中毒と同じことは起こらないのですか?
A.ボツリヌス菌は食中毒を起こす菌として知られていますが、ボトックス注射では、ボツリヌス菌そのものを注射する訳ではなく、薄く希釈したボツリヌス毒素を注射します。
食中毒を起こすボツリヌス毒素の量は3万単位程度と大量です。一方、美容治療に使用される量は、4~100単位と少量です。 適切に使用する限り、まず中毒の心配はありません。
Q.ボトックス注射でどんなしわでも治療できるのですか?
A.しわの状態によってはボトックスではなく他の方法が良い場合もあります。このため、当院では美容相談で必ず医師が診察し、ボトックス注射が適した状態かどうか判断してから、施術のご予約をお取りしています。
Q.美容相談の当日に治療を受けられますか?
A.美容相談当日は診察のみで、治療は受けられません。数回のご来院が難しい患者さんは、オンライン診療による美容相談をご利用ください。オンライン診療でボトックス治療が適していると診断できた場合は、施術のご予約をお取りします。