陥入爪(かんにゅうそう)
爪が周囲の軟部組織(いわゆる「肉」)に食い込んだ状態です。食い込んだ爪で傷がつくと、痛みや炎症を生じます。
食い込んだ爪を部分的に除去するのみで炎症が鎮静化する例が大半を占めますが、炎症を繰り返している場合や、明らかに巻き爪変形を伴っている場合には、根治手術が必要になります。
陥入爪手術(フェノール法 保険治療)
爪の端が食い込むように変形して痛みを伴う場合、食い込んだ部分を部分的に抜爪し、根元を薬品で処理することでその部分の爪が再生しないようにする手術です。処置した分、爪の横幅は狭くなります。もともと爪の横幅が広いタイプの患者さんに適しています。
手術には局所麻酔が必要ですが、爪の痛い部分ではなく、比較的痛覚の鈍い指の根元に注射を行います。麻酔をしっかり効かせることで、手術中の痛みや不快感はほとんどありません。手術後の痛みも軽く、多くの患者さんは普通に歩いて帰宅されています。