寒い時期になると増えるもののひとつ、それが
口の周りがガビガビなこども。
↓こちら、当時保育園年長時の次男坊の口の周りの画像。
まるで赤いヒゲ。カールおじさん的な。
これ、通称『舌なめずり皮膚炎』といいます。
舐めて乾いて、乾いて舐めて
舐めてるだけで皮膚炎なんて起きるの?と思いでしょうが、起きるんだなこれが。
冬場、唇の乾燥が気になって舐めまわしたり、ハナタレ小僧が垂れてきたハナを舌で舐めとったりするうちに、舌で口の周りの皮膚や唇がこすられ、唾液で濡れた後に乾いて余計ガサガサしてくる。
そのガサガサが気になってまた舐めまわし、口の周りの皮膚や唇がこすられそれが乾いて以下同文、という負の無限ループ。
舌って、結構ざらざらしているので、それで何度も皮膚をこすれば、当然擦り傷状態になります。唾液や鼻水でふやけた皮膚ならなおのことダメージも受けやすい。
上の次男坊の写真もまさにこのパターンです。
「舐めちゃダメ」はほぼ無効
こどもが口の周りを舐めまわす姿は、ビジュアル的に美しいものではないので、親としてはとりあえず「舐めちゃダメ」と言いたくなります。
本人に注意を喚起する目的で「かっこわるいよ」「きたないよ」といった苦言を呈したりもするでしょうが、小さいこどもにそんなこと言ったってほぼ無効です。だって見た目を気にしていないもの。
なんで舐めるの?って、それは舐めたいからです。
なぜ舐めたいかというと、唇や口の周りの乾燥が気になって、不快だからです。ならば、その乾燥を改善させる方法を考えればよろしい。
舌なめずり皮膚炎にも、ワセリン
唇や口周りの乾燥対策に、一番手軽でおススメなのは、白色ワセリンをこまめに塗ることです。ワセリンは食べても安全な物質なので、安心して口の周りに塗れます。これを、とにかくマメに塗る。
- 顔を洗ったあと
- 食事の前後
- 外遊びの前後
- 寝る前etc
ざっくり考えて口周りに何かしら刺激が加わったり、顔面が乾燥にさらされたりしそうなタイミングで。うっすらとでいいのでちょいちょい塗る。これだけでも、かなり改善します。
小学生にもなれば、本人に小さいサイズのワセリンを渡して「舐めたくなったらこれ塗りな」と言っておいてもいいと思います。そんな時にも便利なのが『もものマークのポケットワセリン』。ちょこっと出してちょこっと塗るのにぴったりです。
もともと肌の弱いお子さんの場合、ガビガビを放っておくと、ジュクジュクと湿疹化してしまうこともあります。場合によってはステロイドや抗生剤の塗り薬が必要になることも。
そうなる前に、まずはご家庭でこまめなワセリンぬりぬりを、ぜひお試しくださいませ。