今、このブログをスマホの画面を眺めている、あなた。
近視や老眼で「うぬぬ、ピントが合いにくい…」と思いつつ、画面を見ているそこのあなた。

眉間に縦のシワ、寄っていませんか?

なくて七癖、シワも癖

この、眉間にシワを寄せる癖、意外と多くの人が「無意識にやっちゃってる」ものです。

眉毛周りの「表情筋」が収縮することで、眉間にシワが寄ります。眉間に縦のシワが寄るのは『怒り』や『悩み』や『痛み』といった、どちらかというと『負』の感情を表す時が多いのですが、このような感情表現以外に、ものを見る時ピントを合わせようとしても、シワは寄ります。スマホを見ながら寄せてしまう眉間のシワも、多くはこのタイプでしょう。いくら世知辛い世の中とはいえ、みんながみんな怒りを催すネット記事を読んでいるはずもなし。

しかし、このような「表情の癖としてのシワ寄せ」は、長年続けるうちに美容的に困った問題を引き起こします。

問題は、おもに2つ。

眉間がマッチョになる

ひとつめは、眉間の表情筋が鍛えられてしまうこと

表情筋も筋肉なので、よく使えば発達して、さらにしっかり収縮し易くなり、余計にシワが寄り易くなります。また、発達した筋肉はモリモリと隆起してきます。つまり、眉間だけがムキムキマッチョになってしまうのです。

その結果、安静にしていてもなんとなく眉間にシワめいた凸凹が出るようになります

皮膚にシワが刻まれる

ふたつめの問題は、繰り返しシワを寄せるうちに、皮膚にシワが刻まれてしまうこと

しなやかな若者の皮膚と異なり、年齢を経たおとなの皮膚は、組織が固くなります。特に顔の皮膚は、紫外線その他もろもろの影響を常に受けているのでその傾向が顕著です。

しなやかさに欠けた皮膚の同じ場所に、繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し、シワが寄せられて続けたらどうなるか。紙と同じように、皮膚にも回復不能な折りたたみ線が刻まれてしまいます。

こうなると、表情を作らなくても、眉間には縦線が常に入った状態になり、完全には消えません。

眉間の縦ジワが歓迎されない理由

先に書いた通り、眉間の縦ジワは『負』の感情表現で出てくることの多いシワです。

眉間の筋肉がどことなくモリモリしていたり、くっきりとした線が刻まれていたりすると、ご本人には全くそのつもりがないのに「なんか不機嫌そう」「怒っているみたい」「いかつい」といった印象を与えてしまうことが少なくありません。
その方のキャラや社会的なポジションによっては、眉間のシワがアドバンテージになる場合もあるのでしょうが、そうでないかたの方が世の中多いように思います。

地下鉄の車内で、スマホにガンつけてるかのようなお顔で画面を眺めているひとを見かけると

「美しいマダム、それでは貴女の5年後の眉間が…」

と声をかけて眉頭をビッと手で引き離したくなる私なのですが、実行に移したら完全に不審者なので我慢しています。

5年後の眉間の平和のために

まず、『スマホ縦ジワ』の自覚のあるかたに送る、ソフト系アドバイスはこちら。

「見やすい状態でスマホを見るべし」

 

  • 近眼なら近眼用の、老眼なら老眼用の視力矯正をしましょう。
  • メガネやコンタクトが無い時は、画面の高さや距離を手や腕で調整して、見やすくしましょう。
  • 画面の明るさや文字の大きさも、自分に合った状態に調整しましょう。
  • 目が疲れるほど見ないようにするのももちろん大事。

次に、ハード系アドバイスはこれ。

「ボトックス打っとけ」

眉間のシワ予防に、ボトックスは最強です。

ボトックスで眉間の表情筋の動きを強制的に弱めるので、無意識のシワ寄せが無くなります。
また、筋肉の安静が保たれるので、モリモリとした隆起も減ります。マッチョマンが筋トレ休むと痩せるのと同じです。そうして筋力が弱まることで、シワを寄せる癖自体が減ることも少なくありません。

ボトックスの効果は3ヶ月程度と言われていますが、患者さんの治療や自分自身が受けた施術の実感としては、ある日パタッと効果が切れるわけではありません。
注射後1ヶ月目くらいの最も効果の強い時期を経て、段々動くようになるものの、治療前のような「ギュッ」と簡単にシワが寄る感じは無い、という時期が長く続く感じです。
しかも、ある程度繰り返し注射することで、その期間は長引くような印象があります。

何も、1年365日、パーフェクトにシワの寄らない状態を維持せねばならないとは、私も考えていません。ただ、単純に考えて、1年のうち眉間の筋肉と皮膚を休ませる期間があったほうが、無いのに比べると、数年後のシワの成長に差が出るに違いないと思うのです。

まずは、スマホを見る時や本を読むとき、眉をしかめていないか自分で気をつけてみてください。

気をつけてみたものの、その癖が、自分でなんとかするにはかなり頑固だぞと思う方は、ボトックス注射を選択肢に入れてみてもよろしいのではないでしょうか。